センパイ。
「可愛い...」


中身はネックレスだった。


「ハックシュン!!!」

「ハハハ、そんな格好で出てくるから」


あたしがくしゃみをすると杏樹さんが笑った。

慌てて出てきたのであたしは部屋着だった。


「やだ、せっかくのクリスマスなのにこんな格好にすっぴんで...」


あたしはいきなり恥ずかしくなって顔を手で隠した。


「これ着な」


そう言って杏樹さんは自分のコートをあたしに着せた。


「だめだめ、杏樹さんが風邪引いちゃう!」


そう言ってあたしは杏樹さんの手を引いて部屋に入った
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