センパイ。
月希side


杏樹さんがお風呂から出てきた。

待って、かっこいい。

かっこよすぎる...。

まだ少し濡れてる髪。

これが大人の色気ってやつ...?


「あたしがソファで寝るので杏樹さんベット使ってください!」


あたしの部屋にはソファもある。


「何言ってんの、だめだめ、俺がソファでしょ普通」

「じゃ、じゃあ...一緒に寝ますか、、」

「俺の心臓がもたないんだけど...」

「え?」

「なんでもない」


杏樹さんは布団に入ってきた。


「大丈夫、何もしないよ」


そう言ってほんとに杏樹さんは手すら握らなかった。
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