センパイ。
6
①
3学期が始まり、あっという間にもう3年生が卒業していく。
自然と卒業ソングが思い浮かぶ。
思い浮かんだメロディーや歌詞はすぐにメモする。
あれから杏樹さんとは手すら繋いでいない。
ほんとに大事にしてくれてるんだろうなぁ。
杏樹さんは音楽をもっと学びたいということで音大へ行く。
こうやって毎日顔を合わせる事も無くなるんだと思うと寂しい。
「ごめん、待った?」
杏樹さんと帰る毎日。
いつもあたしの少し前を歩く杏樹さん。
「ん?どうしたの?」
あたしは杏樹さんの袖口を引いてみる。
「手...繋いでもいいですか?」
「いいよ」
手を繋いで帰る。
それだけなのになんだか嬉しくて。
自然と卒業ソングが思い浮かぶ。
思い浮かんだメロディーや歌詞はすぐにメモする。
あれから杏樹さんとは手すら繋いでいない。
ほんとに大事にしてくれてるんだろうなぁ。
杏樹さんは音楽をもっと学びたいということで音大へ行く。
こうやって毎日顔を合わせる事も無くなるんだと思うと寂しい。
「ごめん、待った?」
杏樹さんと帰る毎日。
いつもあたしの少し前を歩く杏樹さん。
「ん?どうしたの?」
あたしは杏樹さんの袖口を引いてみる。
「手...繋いでもいいですか?」
「いいよ」
手を繋いで帰る。
それだけなのになんだか嬉しくて。