センパイ。

月希side


もうすぐ高校生活最後の体育祭。

3年生は毎年恒例のダンスがある。

今年はフォークダンス。

あたしは璃空とペアになった。

毎日放課後に練習がある。

今は杏樹さんの部屋。


「そろそろ起きないと遅刻しちゃうよ」


そう言ってあたしは床に散らばった服を取ろうとする。

昨日愛し合った残骸(笑)

腕を捕まれベットに戻された。


「フォークダンスやだ...」


か、可愛い...。


「嫉妬してんの?」

「相手がいくら璃空でもやだ...」

「可愛い...襲っちゃうよ?」


そう言ってあたしは上に乗った。


「わっ...」


あっという間にひっくり返された。


「それは違う」

「ンンッ」


深く甘いキス。


「駄目だ、止まんなくなっちゃう」


そう意地悪に笑い、始まってしまった。

普段キスマークなんか付けない杏樹さん。

てかそもそも嫉妬をしない。

今日はキスマークだらけだ。
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