センパイ。

あっという間に体育祭当日。


「杏樹さーん!!!」


見に来てくれた杏樹さんに駆け寄る。


「月希ちゃん、俺も居るよ?」

「湊優さんこんにちは」

「頑張ってるね」

「もちろん」

「確か次、六詩出るよ」


璃空が言った。

借り人競走だ。

始まった。

六詩はあたし達の方へと走ってくる。


「来い」


六詩はあたしの手を引いて走る。

1位でゴールしたけど、、


「お題、すきな人。俺やっぱすきだわお前んこと」

「え...」

「でも杏樹とお似合いだから今は身を引く。杏樹に泣かされたら俺が奪いに行く」


そうイタズラに笑って走って自分の席に戻って行った。
< 64 / 67 >

この作品をシェア

pagetop