センパイ。
「お題、なんだったの?」


璃空が聞いてきた。


「知らない」

「ふーん」


時間は刻刻と進み、最後の種目、ダンス。

あたしは璃空と踊りきった。

その日の夜、体育祭お疲れ様ってことで杏樹さんはラブホに連れて行ってくれた。


「わぁー、人生初ラブホ!!!」


あたしはテンション上がりまくり。

杏樹さんは車から降り、慣れた手つきで操作する。


「慣れてる...誰かと来たことあるんだ」


あたしは言った。

杏樹さんは否定もせず笑った。
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