うみに溺れる。
「そろそろ行くか」
「うん」
空人の言葉の意味が分かったのか、ワンっと元気よく鳴いて嬉しそうにしている。
「………ごめんな、」
「ん?」
「…雫玖じゃなくて、俺が生きてて、」
「は、何言ってんの」
「……確かに、俺何言ってんだろうな。ごめん、忘れて」
「どっちが居なくなっても、私は嫌だよ」
だからもう二度とそんな事言わないで。
ごめん。
なんだか最近の私達は謝ってばかりだ。
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