ショートケーキは恋の味。
「..................千歳くん。僕の沙菜との時間、
減るから、あんまり構いたくないんですけど」
そう言いながら、お店の奥から出てきて、
私たちの近くにやってきたのは..................
あの有名な、
藤光朝都先輩。
うちの学校の生徒なら知らない人はいないし。
〝カフェmi-to〟に、
来たことある人なら余計に知らない人はいないレベル。
先輩だけど、有名だから、
学校でも時々見かけたり、カフェmi-toで見たことはあるけど。
こんなに近くで見たのは初めてで............
「.....................ふっ、藤光朝都先輩だっ、」
ほぼ無意識に、声が漏れてしまった瞬間。