ショートケーキは恋の味。
「うっわ。咲斗の彼女まで惚れさせるとか、
朝都は、イケメンの格が違うなー!
あっ、これ例のマカロン?貰うな」
饒舌にニコニコ話し出す、スーツのイケメンさん。
というか、この人なんか勘違いしてる‼︎
私と寺川くんは..............................
〝彼女じゃないです!〟
そう口に出そうとしたのに。
「っ、彼女じゃねぇ!
こいつは、ただのクラスメイトだ、」
私より先に、
寺川くんがバッサリ否定してくれて。
そのまま、
私のことを見ないで、お店を出て行ってしまった。
私も、否定しようとしてたから、
気にする必要なんてまったくないのに............
──────なぜか、心の奥がもやもやした。