ショートケーキは恋の味。


「.....................あの羽賀先輩を、
そんな粗末に扱えるの、たぶん唄乃くらいだわ」



ポツリと呟くさやちんの声が聞こえて。



その直後。



「うたちゃん、おいでー」



続くように、
ドアのとこから手招きをしながら呼んでくる柊にぃ。



(はぁ.....................行くしかないのね、)



心の中でそう思うと。



もう少し味わってたかった、
卵焼きをモグモグごっくんしてから。



「.....................あー、はいはい」



テキトーに返事をして、
柊にぃの待つ廊下へ、素直に向かうと...............


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