ショートケーキは恋の味。
その直後.....................
「むがっ、」
〝誰か〟に後ろから、手で口を塞がれたかと思えば。
「...............、こいつ、借りてきます」
低音で怒ってるかのような、
寺川くんの声が私の耳に届いて。
私はそのまま、
寺川くんに連れていかれた。
だけど........................
「はっ、ちょ、うたちゃんどこ連れてくわけ?てか、どーいう関係?」
寺川くんを必死に止めるような声が聞こえてきて。
「..................、先輩には関係ないですよ」
酷く冷たい声で言うと、そのまま、
寺川くんは私を連れたままどこかへ行くらしい。