ショートケーキは恋の味。
------------------ガラガラ
と、扉が開く音が聞こえてきて。
振り返るとそこにいたのは...............
「てっ、寺川、くん、」
すっごい怖い顔で、
私を睨んでくる寺川くんの顔。
(おっ、怒られる!!)
そう思ったのに。
私の横をスッと通り過ぎて、
ショートケーキのところまで行くと。
「...............何しに来たの、永倉」
聞こえてきたのは、
授業中よりも遥かに低い寺川くんの声。
お、怒ってるのは伝わってきてるのに...............
「ぅ、いや、えと、」
そんな寺川くんに、
なんて答えていいのか分からず口をモゴモゴさせてしまう私。