ショートケーキは恋の味。


------------------ガラガラ



と、扉が開く音が聞こえてきて。



振り返るとそこにいたのは...............



「てっ、寺川、くん、」



すっごい怖い顔で、
私を睨んでくる寺川くんの顔。



(おっ、怒られる!!)



そう思ったのに。



私の横をスッと通り過ぎて、
ショートケーキのところまで行くと。



「...............何しに来たの、永倉」



聞こえてきたのは、
授業中よりも遥かに低い寺川くんの声。



お、怒ってるのは伝わってきてるのに...............



「ぅ、いや、えと、」



そんな寺川くんに、
なんて答えていいのか分からず口をモゴモゴさせてしまう私。


< 9 / 42 >

この作品をシェア

pagetop