Rescue Me
***
「はい、これ社長からサインをしてもらった書類です」
各部署に社長から頼まれた書類を置いてまわり、最後に経理の姫野さんのデスクに立ち寄った。
「ありがとう。ねえ、今日一緒にご飯食べに行かない?今日は事務の女の子達も何人か誘ってるの」
「いいですね!今日はどこですか?」
「ほらこの前ベトナム料理食べたいって言ってたじゃない?いいお店見つけたの」
「やった!絶対行きます。じゃいつものように仕事が終わったら一階で待ち合わせで」
私は足取りも軽く秘書室に戻る。
桐生クリエーションに勤め始めてそろそろ2ヶ月。
初めは何もかも分からず八神さんと五十嵐さんに頼りきりだった私も、次第に要領を得て自分で仕事ができるようになってきた。
この格好のお陰か、以前の会社と違って男子社員に言い寄られることもなく最近は女子社員とも仲良くなった。特に経理の姫野さんとはよく一緒にご飯を食べにいったりする仲だ。
「只今戻りました」
秘書室の扉を開けると五十嵐さんが電話の相手と四苦八苦していた。
「ああよかった、七瀬さん。ちょっと電話代わってもらってもいい?」
「はい。どなたからですか?」
「先月からうちでイベントの担当しているLAの会社なんだけど、コンテンツか何か変更したいって言ってるみたいなんだ。でも早口とアクセントが強くてよくわからないんだ」
電話を変わると英語で話しかけた。
「Hi, This is Aoi, May I help you?」
側で五十嵐さんがほっと安堵の表情になる。
「はい、これ社長からサインをしてもらった書類です」
各部署に社長から頼まれた書類を置いてまわり、最後に経理の姫野さんのデスクに立ち寄った。
「ありがとう。ねえ、今日一緒にご飯食べに行かない?今日は事務の女の子達も何人か誘ってるの」
「いいですね!今日はどこですか?」
「ほらこの前ベトナム料理食べたいって言ってたじゃない?いいお店見つけたの」
「やった!絶対行きます。じゃいつものように仕事が終わったら一階で待ち合わせで」
私は足取りも軽く秘書室に戻る。
桐生クリエーションに勤め始めてそろそろ2ヶ月。
初めは何もかも分からず八神さんと五十嵐さんに頼りきりだった私も、次第に要領を得て自分で仕事ができるようになってきた。
この格好のお陰か、以前の会社と違って男子社員に言い寄られることもなく最近は女子社員とも仲良くなった。特に経理の姫野さんとはよく一緒にご飯を食べにいったりする仲だ。
「只今戻りました」
秘書室の扉を開けると五十嵐さんが電話の相手と四苦八苦していた。
「ああよかった、七瀬さん。ちょっと電話代わってもらってもいい?」
「はい。どなたからですか?」
「先月からうちでイベントの担当しているLAの会社なんだけど、コンテンツか何か変更したいって言ってるみたいなんだ。でも早口とアクセントが強くてよくわからないんだ」
電話を変わると英語で話しかけた。
「Hi, This is Aoi, May I help you?」
側で五十嵐さんがほっと安堵の表情になる。