Rescue Me
第21章
「アメリカにはいつ行くんだ?」
「おそらく来年2月末か3月頃だと思う。それまでに全ての権限をお前に託すよう手続きをするから。この会社の事はお前に任せる」
颯人は報告書を見ながら篤希に言った。この会社を篤希と始めて早六年。会社は小さいながらも順調で資金も十分確保している。篤希がその資金と今ある人材でこれからどうするかは彼次第だ。ただ一緒に今までやってきて彼ならこの会社を順調に大きくしてくれると信じている。
「お前、七瀬さんにはアメリカに行く事話してあるんだろうな」
颯人は思わず手にした書類を握りしめた。
「……いや、まだだ」
「お前何でこんな大事な事まだ話してないんだよ。もう時間ないぞ」
篤希は呆れた様に颯人を見た。
「そんな事わかってる」
「じゃ、いつ言うつもりなんだよ」
「それは……その……プロポーズしてから……」
その時突然コンコンとノックがして蒼が入ってきた。
「あの、八神副社長、もしかしてお腹が空いていらっしゃるのではないかと思ってちょっとした軽食を持ってきました」
そう言うと蒼はコンビニで買ったようなおにぎり二つと惣菜、そしてお茶と小さな焼き菓子を篤希の前に置いた。時計を見るとすでに昼休憩の時間を過ぎていた。
「七瀬さん、いつもありがとう」
「あの、もしいらなかったら冷蔵庫に入れておいてください」
そう言いながら蒼は颯人の前にも無言でおにぎりと惣菜、そしてお茶と焼き菓子の他に彼の好きなチョコレートを一つ少し雑にゴンっと置いた。
「おそらく来年2月末か3月頃だと思う。それまでに全ての権限をお前に託すよう手続きをするから。この会社の事はお前に任せる」
颯人は報告書を見ながら篤希に言った。この会社を篤希と始めて早六年。会社は小さいながらも順調で資金も十分確保している。篤希がその資金と今ある人材でこれからどうするかは彼次第だ。ただ一緒に今までやってきて彼ならこの会社を順調に大きくしてくれると信じている。
「お前、七瀬さんにはアメリカに行く事話してあるんだろうな」
颯人は思わず手にした書類を握りしめた。
「……いや、まだだ」
「お前何でこんな大事な事まだ話してないんだよ。もう時間ないぞ」
篤希は呆れた様に颯人を見た。
「そんな事わかってる」
「じゃ、いつ言うつもりなんだよ」
「それは……その……プロポーズしてから……」
その時突然コンコンとノックがして蒼が入ってきた。
「あの、八神副社長、もしかしてお腹が空いていらっしゃるのではないかと思ってちょっとした軽食を持ってきました」
そう言うと蒼はコンビニで買ったようなおにぎり二つと惣菜、そしてお茶と小さな焼き菓子を篤希の前に置いた。時計を見るとすでに昼休憩の時間を過ぎていた。
「七瀬さん、いつもありがとう」
「あの、もしいらなかったら冷蔵庫に入れておいてください」
そう言いながら蒼は颯人の前にも無言でおにぎりと惣菜、そしてお茶と焼き菓子の他に彼の好きなチョコレートを一つ少し雑にゴンっと置いた。