Rescue Me
「お前本当にどうするんだ?」
「今考えてる」
颯人は机に突っ伏したまま力無く呟いた。
「まあ、早く決断する事だな。思うにちゃんと七瀬さんと話し合うべきなんじゃないか?プロポーズ云々よりもアメリカ行きの事とか、結城さんの事とか色々と説明した方がいいんじゃないのか?じゃないと取り返しのつかない事になるぞ」
篤希はおにぎりを全て食べ終わると、お茶を飲み焼き菓子に手を伸ばした。
「そう言えば、今日七瀬さんと久我さん、営業の子達と一緒に飲みに行くとか言ってたな」
颯人は思わず机から顔を上げた。
「何だって……?」
「たまたま久我さんが七瀬さんを誘ってるのを聞いたんだよ。一緒に皆で飲みに行かないかって。まあ彼女だってお前のいない家に毎日早く帰ったって寂しいだけだろ。たまには息抜きさせてやれよ」
颯人は呆然とすると社長室の窓から外をじっと眺めた。
最近仕事をしても何をしても全く楽しくない。
以前ならもっと仕事を楽しんでいたのに最近いつも頭の隅にあるのは蒼のことばかりだ。一体何の為に蒼との時間を削ってまでこんなに仕事をしているのか全く分からなくなってしまった。正直ここまで仕事が面白くないと思ったのは初めてだ。
「今考えてる」
颯人は机に突っ伏したまま力無く呟いた。
「まあ、早く決断する事だな。思うにちゃんと七瀬さんと話し合うべきなんじゃないか?プロポーズ云々よりもアメリカ行きの事とか、結城さんの事とか色々と説明した方がいいんじゃないのか?じゃないと取り返しのつかない事になるぞ」
篤希はおにぎりを全て食べ終わると、お茶を飲み焼き菓子に手を伸ばした。
「そう言えば、今日七瀬さんと久我さん、営業の子達と一緒に飲みに行くとか言ってたな」
颯人は思わず机から顔を上げた。
「何だって……?」
「たまたま久我さんが七瀬さんを誘ってるのを聞いたんだよ。一緒に皆で飲みに行かないかって。まあ彼女だってお前のいない家に毎日早く帰ったって寂しいだけだろ。たまには息抜きさせてやれよ」
颯人は呆然とすると社長室の窓から外をじっと眺めた。
最近仕事をしても何をしても全く楽しくない。
以前ならもっと仕事を楽しんでいたのに最近いつも頭の隅にあるのは蒼のことばかりだ。一体何の為に蒼との時間を削ってまでこんなに仕事をしているのか全く分からなくなってしまった。正直ここまで仕事が面白くないと思ったのは初めてだ。