Rescue Me
第22章
次の日の夜、私はベッドの中で英語のニュースを聞きながら溜息をついた。桐生さんの事が頭から離れず、全く何も集中する事が出来ない。
はっきり言って私達の仲は今最悪だ。これまで何度か些細な事で喧嘩した事はあるものの、ここまで落ちてしかも長引いているのは初めてだ。
彼に仕事をやめて欲しい訳ではない。むしろ彼の働いている姿が好きだし、何事も一生懸命なそういう生き方をとても尊敬している。ただ彼が結城さんと毎日出かけている事がどうしても辛い。この板挟みの状況をどう解決したら良いのだろうか?
あまり結城さんの事を考えない様に、家に帰った後何か集中できる事でもしてみようかとふと思う。秘書検定2級か準1級を勉強してみようかと思うものの、頭を使うものはどうしても余計な事を考えてしまう。そうすると頭を使わなくてもいいものとなると運動だろうか……?
ふと以前、母がニューヨークでズンバダンスにはまっていたのを思い出した。ストレス発散とダイエットにすごく良いと友達と一緒に毎日通っていたのを覚えている。もしかしてこれを会社帰りに毎日やれば、ストレスも発散でき疲れ切ってうだうだと結城さんの事を考える余裕もなくなるのでは……?
なんだか急に解決策が見つかった様な気がする。急いで携帯を手にすると、この近辺でズンバを教えているところがないか探してみる。すると玄関の方からバタンと桐生さんが帰宅した音が聞こえた。時計をちらりと見ると今日はいつもより随分早い。
彼は玄関で何かに躓いたのかバタンと大きな音がする。キッチンの方でもガチャガチャと物を雑に扱いながら、冷蔵庫を開けて水を飲んでいるような音が聞こえてくる。
少し眉間にシワを寄せながら聞いていると、桐生さんは寝室ではなくバスルームに向かって歩いていく。再びガタンと何かにぶつかった様な大きな音が聞こえ、ますます眉間にシワを寄せて聞いていると、やがてシャワーを浴びている音が聞こえてきた。
はっきり言って私達の仲は今最悪だ。これまで何度か些細な事で喧嘩した事はあるものの、ここまで落ちてしかも長引いているのは初めてだ。
彼に仕事をやめて欲しい訳ではない。むしろ彼の働いている姿が好きだし、何事も一生懸命なそういう生き方をとても尊敬している。ただ彼が結城さんと毎日出かけている事がどうしても辛い。この板挟みの状況をどう解決したら良いのだろうか?
あまり結城さんの事を考えない様に、家に帰った後何か集中できる事でもしてみようかとふと思う。秘書検定2級か準1級を勉強してみようかと思うものの、頭を使うものはどうしても余計な事を考えてしまう。そうすると頭を使わなくてもいいものとなると運動だろうか……?
ふと以前、母がニューヨークでズンバダンスにはまっていたのを思い出した。ストレス発散とダイエットにすごく良いと友達と一緒に毎日通っていたのを覚えている。もしかしてこれを会社帰りに毎日やれば、ストレスも発散でき疲れ切ってうだうだと結城さんの事を考える余裕もなくなるのでは……?
なんだか急に解決策が見つかった様な気がする。急いで携帯を手にすると、この近辺でズンバを教えているところがないか探してみる。すると玄関の方からバタンと桐生さんが帰宅した音が聞こえた。時計をちらりと見ると今日はいつもより随分早い。
彼は玄関で何かに躓いたのかバタンと大きな音がする。キッチンの方でもガチャガチャと物を雑に扱いながら、冷蔵庫を開けて水を飲んでいるような音が聞こえてくる。
少し眉間にシワを寄せながら聞いていると、桐生さんは寝室ではなくバスルームに向かって歩いていく。再びガタンと何かにぶつかった様な大きな音が聞こえ、ますます眉間にシワを寄せて聞いていると、やがてシャワーを浴びている音が聞こえてきた。