Rescue Me
第24章
……ピーピーピ……
携帯の目覚ましの音が聞こえ私は半分寝ぼけたまま手探りで携帯を探した。
「痛っ……!」
間違って怪我している方の手で携帯のアラームを止めてしまい思わず声をあげる。すると隣で桐生さんが「……もう朝か?」と寝ぼけながら、私をベッドの中に引き摺り込み再び眠ってしまった。そんな彼の腕の中から何とか這い出ると、子猫が入っているダンボールを見た。
昨夜は子猫が一晩中鳴いて、二人でミルクをあげてみたりキャットフードをあげてみたりとなかなか寝れなかった。しかし今日はニューヨークから友達がコンサートの為に来日していて、午後は桐生さんと一緒にその演奏を聴きに行く予定になっている。それまでにこの子猫を何とかしなければならない。
私は眠い眼をこすって、先ほどからやけに静かに寝ている子猫の様子を見ようとダンボールの中を覗き込んだ。そして一気に青ざめる。
「子猫がいない!!!」
「え……?」
桐生さんは私がそう叫ぶのを聞くと眠そうに目を擦った。
「これ見て!!」
私はダンボールを持ち上げた。箱の底は子猫がいつの間に噛み砕いたのか、小さな穴がぽっかりと開いている。それを見た桐生さんはガバっと起き上がって寝室を見回した。
部屋のあちこちに子猫が用を足した跡があり、私と桐生さんは同時に寝室のドアを見る。昨夜ミルクをあげたりとキッチンを行ったり来たりした為すっかり閉めるのを忘れていていた。
「〜〜〜!!」
桐生さんは頭を抱えるとベッドから起き上がった。その後掃除をしながら二人で行方不明になった子猫を一時間近く探し回る。
携帯の目覚ましの音が聞こえ私は半分寝ぼけたまま手探りで携帯を探した。
「痛っ……!」
間違って怪我している方の手で携帯のアラームを止めてしまい思わず声をあげる。すると隣で桐生さんが「……もう朝か?」と寝ぼけながら、私をベッドの中に引き摺り込み再び眠ってしまった。そんな彼の腕の中から何とか這い出ると、子猫が入っているダンボールを見た。
昨夜は子猫が一晩中鳴いて、二人でミルクをあげてみたりキャットフードをあげてみたりとなかなか寝れなかった。しかし今日はニューヨークから友達がコンサートの為に来日していて、午後は桐生さんと一緒にその演奏を聴きに行く予定になっている。それまでにこの子猫を何とかしなければならない。
私は眠い眼をこすって、先ほどからやけに静かに寝ている子猫の様子を見ようとダンボールの中を覗き込んだ。そして一気に青ざめる。
「子猫がいない!!!」
「え……?」
桐生さんは私がそう叫ぶのを聞くと眠そうに目を擦った。
「これ見て!!」
私はダンボールを持ち上げた。箱の底は子猫がいつの間に噛み砕いたのか、小さな穴がぽっかりと開いている。それを見た桐生さんはガバっと起き上がって寝室を見回した。
部屋のあちこちに子猫が用を足した跡があり、私と桐生さんは同時に寝室のドアを見る。昨夜ミルクをあげたりとキッチンを行ったり来たりした為すっかり閉めるのを忘れていていた。
「〜〜〜!!」
桐生さんは頭を抱えるとベッドから起き上がった。その後掃除をしながら二人で行方不明になった子猫を一時間近く探し回る。