Rescue Me
「おい、いたぞ!」
一時間後、桐生さんがウォークインクローゼットの中から子猫を見付け出した。
「えっ…うそっ……!クローゼットの中にいたの?だって何度も探したのに……!」
「……少し開いてた引き出しの中にいた……」
「………」
二人で脱力しながらも無事見つかった事にホッとする。その後慌ただしく部屋を片付けたり子猫の世話をしながら朝食を食べていると、佳奈さんから電話が来る。知り合いの猫の保護団体の人から連絡があって、子猫を引き取ってもらえることになった。
桐生さんと二人で急いで支度をすると、猫の保護団体の人と待ち合わせた場所に行く。そこで子猫を引き取ってもらい、彼らの方で獣医に連れて行ってもらえることになった。
「すごく大人しくてお利口さんですね〜。この調子だときっとすぐに貰い手が見つかりますよ」
子猫は昨夜とは違って、ちょこんと大人しく座って大きな丸い目で私達を物珍しそうに見ている。私と桐生さんはニコリと微笑むと、子猫をその人に預け別れを告げた。
その後、桐生さんが私の怪我を心配して病院に行こうと言って聞かず、私は引き摺られる様にして病院に行きお医者さんに診てもらう。
「うーん、縫わなくても大丈夫と思いますけど縫ったほうが治りが早いかもしれませんね」
私の指の傷を見ながらお医者さんは言った。
「では縫ってください」
桐生さんが迷わず私の代わりにお医者さんに答える。麻酔や縫われるのが好きでない私は、信じられない思いで彼を振り返ると、慌ててお医者さんに言った。
「いや、あの、テープみたいなやつを貼ってくれるだけで結構です」
結局ステリストリップの様なテープを貼ってもらいそれと一緒に一応抗生物質を処方してもらう。
その後ゆっくりと話し合いをする間もないまま慌ただしく支度をすると私達は急いでコンサートホールに向かった。
一時間後、桐生さんがウォークインクローゼットの中から子猫を見付け出した。
「えっ…うそっ……!クローゼットの中にいたの?だって何度も探したのに……!」
「……少し開いてた引き出しの中にいた……」
「………」
二人で脱力しながらも無事見つかった事にホッとする。その後慌ただしく部屋を片付けたり子猫の世話をしながら朝食を食べていると、佳奈さんから電話が来る。知り合いの猫の保護団体の人から連絡があって、子猫を引き取ってもらえることになった。
桐生さんと二人で急いで支度をすると、猫の保護団体の人と待ち合わせた場所に行く。そこで子猫を引き取ってもらい、彼らの方で獣医に連れて行ってもらえることになった。
「すごく大人しくてお利口さんですね〜。この調子だときっとすぐに貰い手が見つかりますよ」
子猫は昨夜とは違って、ちょこんと大人しく座って大きな丸い目で私達を物珍しそうに見ている。私と桐生さんはニコリと微笑むと、子猫をその人に預け別れを告げた。
その後、桐生さんが私の怪我を心配して病院に行こうと言って聞かず、私は引き摺られる様にして病院に行きお医者さんに診てもらう。
「うーん、縫わなくても大丈夫と思いますけど縫ったほうが治りが早いかもしれませんね」
私の指の傷を見ながらお医者さんは言った。
「では縫ってください」
桐生さんが迷わず私の代わりにお医者さんに答える。麻酔や縫われるのが好きでない私は、信じられない思いで彼を振り返ると、慌ててお医者さんに言った。
「いや、あの、テープみたいなやつを貼ってくれるだけで結構です」
結局ステリストリップの様なテープを貼ってもらいそれと一緒に一応抗生物質を処方してもらう。
その後ゆっくりと話し合いをする間もないまま慌ただしく支度をすると私達は急いでコンサートホールに向かった。