Rescue Me
「颯人!よかった。やっぱり考え直して事業を継ぐことにしたのね!実はあなたが出張でここに来てるって聞いたの。それで海斗さんに聞いたら、あなたならここにいるって。もう会社には行ったの?」
嬉しそうに桐生さんに駆け寄ってきた結城さんは、隣にいる私を見て凍りついた。
「……どうして七瀬さんがここにいるの……?」
そう言って視線を私から桐生さんへ、そして恋人繋ぎの手に移し、そこに輝く指輪を見つけ目を見開いた。そんな驚いた顔をしている結城さんに桐生さんは言い放った。
「親父の会社の事なら既に何度も断ってあるだろ。蒼がここにいるのは、これから結婚後二人で一緒に住む家を見る為だ。」
「「ええっ!?」」
私と結城さんは同時に声を上げると呆然と桐生さんを見つめた。
「結婚って……そんな……。仕事はどうするのよ。あなた、本当に七瀬さんの為に人生を無駄にする気なの? 私、颯人の事本当に愛してて、今まで一生懸命あなたの事を支えて来たのに……。あなたの為だったら何だってしてきたのに……!七瀬さんなんて何もできないし何もないじゃない!あなたの役にも何の役にも立たないのよ!」
結城さんは涙目で桐生さんに訴えた。すると彼は首を少し傾げると
「……そうか……?」
と言ってちらりと結城さんの華奢で平たい体を見た後、私の豊満な曲線のある体を頭の天辺から爪先まで見つめた。
── なっ……結局そこ!?
私が思わず睨むと、桐生さんは結城さんに言った。
「俺は親父とは意見が合わない。親父は俺が二度も事業を引き継ぐ事を断っていることに激怒していておそらく二度とあそこには足を踏ませないだろう。俺は来年からここにあるスタートアップの会社で働くことにした。もちろん解雇される可能性だってあるし、そうなればまた一からやり直しだ。もしかすると失敗して一文無しにだってなるかもしれない。お前はそれでも俺と人生を共にしたいと思うか?」
「えっ……?……それは……」
嬉しそうに桐生さんに駆け寄ってきた結城さんは、隣にいる私を見て凍りついた。
「……どうして七瀬さんがここにいるの……?」
そう言って視線を私から桐生さんへ、そして恋人繋ぎの手に移し、そこに輝く指輪を見つけ目を見開いた。そんな驚いた顔をしている結城さんに桐生さんは言い放った。
「親父の会社の事なら既に何度も断ってあるだろ。蒼がここにいるのは、これから結婚後二人で一緒に住む家を見る為だ。」
「「ええっ!?」」
私と結城さんは同時に声を上げると呆然と桐生さんを見つめた。
「結婚って……そんな……。仕事はどうするのよ。あなた、本当に七瀬さんの為に人生を無駄にする気なの? 私、颯人の事本当に愛してて、今まで一生懸命あなたの事を支えて来たのに……。あなたの為だったら何だってしてきたのに……!七瀬さんなんて何もできないし何もないじゃない!あなたの役にも何の役にも立たないのよ!」
結城さんは涙目で桐生さんに訴えた。すると彼は首を少し傾げると
「……そうか……?」
と言ってちらりと結城さんの華奢で平たい体を見た後、私の豊満な曲線のある体を頭の天辺から爪先まで見つめた。
── なっ……結局そこ!?
私が思わず睨むと、桐生さんは結城さんに言った。
「俺は親父とは意見が合わない。親父は俺が二度も事業を引き継ぐ事を断っていることに激怒していておそらく二度とあそこには足を踏ませないだろう。俺は来年からここにあるスタートアップの会社で働くことにした。もちろん解雇される可能性だってあるし、そうなればまた一からやり直しだ。もしかすると失敗して一文無しにだってなるかもしれない。お前はそれでも俺と人生を共にしたいと思うか?」
「えっ……?……それは……」