Rescue Me
エピローグ
「ったくこのスーツケースの中何入れてんだよ。何でこんなに重いんだよ」
「もう、お兄ちゃんうるさいな。だから来なくていいって言ったでしょ。それはね、スキンケアとか化粧品が入ってるの」
私は兄の翠がブツブツと言いながら引いているスーツケースを奪い取った。
「んなもん向こうで買えばいいだろ」
「肌に合わないの」
そう言うと私は桐生さんの隣に立った。
「搭乗券とパスポートを拝見いたします」
航空会社のチェックインカウンターでパスポートをスタッフの女性に渡す。その私の薬指には婚約指輪とそして結婚指輪が輝いている。
「桐生颯人様と蒼様ですね」
私達はサンフランシスコから帰るとすぐにお兄さんの海斗さんに会いに行った。海斗さんは双子かと思うほど桐生さんに似ていて、彼の奥さん美羽さんと一緒に温かく迎え入れてくれた。
美羽さんは銀行の頭取の娘で海斗さんとはお見合い結婚だっだらしい。でも美羽さんはとてもほのぼのとした上品な人で、海斗さんと共にとても幸せそうだった。海斗さんと桐生さんは歳が近くとても仲が良くて、私達の事や桐生さんの新しい仕事の事をとても喜んでいた。
そしてその後、私達は桐生さんのお母さん、莉華子さんに会いに行った。彼女は歳をとっているもののとても綺麗な人で、桐生さんやお兄さんの綺麗な顔立ちはお母さん譲りに違いない。
彼女自身小さな会社を経営していてとても生き生きして元気のある人だった。そんな彼女は自身の結婚生活での辛い経験から、桐生さんには必ず私を大切にするようにと言っていた。そして私には桐生さんを支え、これから先二人で力を合わせて頑張って欲しいと言った。
「もう、お兄ちゃんうるさいな。だから来なくていいって言ったでしょ。それはね、スキンケアとか化粧品が入ってるの」
私は兄の翠がブツブツと言いながら引いているスーツケースを奪い取った。
「んなもん向こうで買えばいいだろ」
「肌に合わないの」
そう言うと私は桐生さんの隣に立った。
「搭乗券とパスポートを拝見いたします」
航空会社のチェックインカウンターでパスポートをスタッフの女性に渡す。その私の薬指には婚約指輪とそして結婚指輪が輝いている。
「桐生颯人様と蒼様ですね」
私達はサンフランシスコから帰るとすぐにお兄さんの海斗さんに会いに行った。海斗さんは双子かと思うほど桐生さんに似ていて、彼の奥さん美羽さんと一緒に温かく迎え入れてくれた。
美羽さんは銀行の頭取の娘で海斗さんとはお見合い結婚だっだらしい。でも美羽さんはとてもほのぼのとした上品な人で、海斗さんと共にとても幸せそうだった。海斗さんと桐生さんは歳が近くとても仲が良くて、私達の事や桐生さんの新しい仕事の事をとても喜んでいた。
そしてその後、私達は桐生さんのお母さん、莉華子さんに会いに行った。彼女は歳をとっているもののとても綺麗な人で、桐生さんやお兄さんの綺麗な顔立ちはお母さん譲りに違いない。
彼女自身小さな会社を経営していてとても生き生きして元気のある人だった。そんな彼女は自身の結婚生活での辛い経験から、桐生さんには必ず私を大切にするようにと言っていた。そして私には桐生さんを支え、これから先二人で力を合わせて頑張って欲しいと言った。