Rescue Me
一心不乱にモニターを睨みながらキーボードを叩いていると、突然目の前に紙袋が置かれて驚いて顔を上げた。見ると有名なケーキ店のロゴが入った紙袋を、社長が私に渡そうとしていた。
最近仕事帰りポテトにほぼ毎日会いに行っているのと、仕事が忙しいこともあって疲れていたのか、社長が入ってきたのにも気づかなかった。
「申し訳ありません。お帰りになったのに気付きませんでした」
慌てて立ち上がって社長から紙袋を受け取ると、彼は少し心配したような顔をしながら私を覗き込んだ。
「最近落ち込んでいたみたいだから少し元気が出るかと思って。ここのケーキ好きだって前言ってただろう?」
「えっ……?」
びっくりして思わず社長を見つめた。実は彼にこうしてお菓子を貰うのは2度目だ。先週は私が好きだと言ったチョコレートを買ってきた。
社長室に消えていった社長を呆然と見た後、五十嵐さんに視線を移すと何故か奇妙な顔をしながら私の手にした紙袋を見つめている。
「あの、これせっかくですので今皆さんにお出ししますね。五十嵐さんはコーヒーとお茶どれにしますか?」
五十嵐さんはハッと我に返ると「それじゃコーヒーで」と言って再び仕事を始めた。
ケーキとコーヒーを持って社長室に入ると社長は輝くような笑顔を見せた。さすがイケメン。破壊力が半端ではない。
「コーヒーと一緒にどうぞ。あの、ケーキありがとうございました」
「いいえ。最近何か悩んでるみたいだけど、なんでも相談に乗るよ。」
彼は頬杖をつきながら優しく私を見つめる。そんな彼を私は姿勢を正しながら訝しげに見た。
最近仕事帰りポテトにほぼ毎日会いに行っているのと、仕事が忙しいこともあって疲れていたのか、社長が入ってきたのにも気づかなかった。
「申し訳ありません。お帰りになったのに気付きませんでした」
慌てて立ち上がって社長から紙袋を受け取ると、彼は少し心配したような顔をしながら私を覗き込んだ。
「最近落ち込んでいたみたいだから少し元気が出るかと思って。ここのケーキ好きだって前言ってただろう?」
「えっ……?」
びっくりして思わず社長を見つめた。実は彼にこうしてお菓子を貰うのは2度目だ。先週は私が好きだと言ったチョコレートを買ってきた。
社長室に消えていった社長を呆然と見た後、五十嵐さんに視線を移すと何故か奇妙な顔をしながら私の手にした紙袋を見つめている。
「あの、これせっかくですので今皆さんにお出ししますね。五十嵐さんはコーヒーとお茶どれにしますか?」
五十嵐さんはハッと我に返ると「それじゃコーヒーで」と言って再び仕事を始めた。
ケーキとコーヒーを持って社長室に入ると社長は輝くような笑顔を見せた。さすがイケメン。破壊力が半端ではない。
「コーヒーと一緒にどうぞ。あの、ケーキありがとうございました」
「いいえ。最近何か悩んでるみたいだけど、なんでも相談に乗るよ。」
彼は頬杖をつきながら優しく私を見つめる。そんな彼を私は姿勢を正しながら訝しげに見た。