Rescue Me
「あれ、七瀬さん、まだ残って仕事してるの?」
突然会社に戻ってきた桐生さんが社長が驚いたようにわたしを見た。壁にかけてある時計をちらりとみると、かなり遅い時間になっていた。
「明日の資料に少し手直しがあったので直していたんです。でもちょうど終わったところです」
「よかった。だったら今送っていくよ。俺も忘れた資料を取りに帰ってきただけだから」
「えっ……?そんな、とんでもないです。社長もお疲れなのに。終電まで時間があるので大丈夫です」
「そんなに疲れてないから大丈夫。それにこんな時間に七瀬さんが、あの人気のない住宅街をアパートまで1人で歩いて帰るのかと思うとぞっとするんだ」
社長は私を何度かアパートまで送ってくれた事があり、いつもセキュリティーなど全くないアパートに住んでる事を心配している。
「もう、本当に心配しすぎですよ」
そんな心配性の社長を思わず笑った。しかし彼は真剣な顔をした。
「わかってる。でも俺が嫌なんだ」
突然会社に戻ってきた桐生さんが社長が驚いたようにわたしを見た。壁にかけてある時計をちらりとみると、かなり遅い時間になっていた。
「明日の資料に少し手直しがあったので直していたんです。でもちょうど終わったところです」
「よかった。だったら今送っていくよ。俺も忘れた資料を取りに帰ってきただけだから」
「えっ……?そんな、とんでもないです。社長もお疲れなのに。終電まで時間があるので大丈夫です」
「そんなに疲れてないから大丈夫。それにこんな時間に七瀬さんが、あの人気のない住宅街をアパートまで1人で歩いて帰るのかと思うとぞっとするんだ」
社長は私を何度かアパートまで送ってくれた事があり、いつもセキュリティーなど全くないアパートに住んでる事を心配している。
「もう、本当に心配しすぎですよ」
そんな心配性の社長を思わず笑った。しかし彼は真剣な顔をした。
「わかってる。でも俺が嫌なんだ」