Rescue Me
第10章
私と社長は大勢の人混みの中を歩きながら次々と色々な人と挨拶を交わす。
今日は大手企業の周年記念のレセプションパーティーに呼ばれ社長と一緒に出席する事になった。この日は彼の出張と重なり本来は八神さんが出席する予定だったが、何故か急遽予定を変更して社長と私が出席することになった。
「桐生社長、お久しぶりです」
「小早川社長、いつもお世話になります」
二人の男はそう言いながらがっちりと握手を交わした。
今日の社長はいつもより少しフォーマルなダークブルーのスーツに身を包んでいる。髪も後ろに撫で付けるようにスタイルしていて、大人の男の色香を辺りに撒き散らしている。小早川社長の隣には若い女性がいて、先程から社長を目を輝かせながら見ている。
「ああ、桐生社長、こちらは私の娘で、現在私の秘書をしています。ほら、麗奈、挨拶をしなさい。こちらは桐生クリエーションの社長で、あの桐生グループの会長のご子息だ」
「桐生社長、初めまして。お会いできて本当に嬉しいです」
彼女は輝くような笑みを浮かべると、社長の手を両手で取って握手した。彼女が彼に会えて嬉しいのは見てて明らかで、彼女の目は先ほどからずっとハート型になっている。
「麗奈さん、初めまして。こちらこそお会いできて光栄です」
社長は例のキラースマイルで彼女に微笑んだ。
「あの、桐生社長 ── 」
麗奈さんが何か社長に話しかけようとした途端、突然女性が割り込んできた。
今日は大手企業の周年記念のレセプションパーティーに呼ばれ社長と一緒に出席する事になった。この日は彼の出張と重なり本来は八神さんが出席する予定だったが、何故か急遽予定を変更して社長と私が出席することになった。
「桐生社長、お久しぶりです」
「小早川社長、いつもお世話になります」
二人の男はそう言いながらがっちりと握手を交わした。
今日の社長はいつもより少しフォーマルなダークブルーのスーツに身を包んでいる。髪も後ろに撫で付けるようにスタイルしていて、大人の男の色香を辺りに撒き散らしている。小早川社長の隣には若い女性がいて、先程から社長を目を輝かせながら見ている。
「ああ、桐生社長、こちらは私の娘で、現在私の秘書をしています。ほら、麗奈、挨拶をしなさい。こちらは桐生クリエーションの社長で、あの桐生グループの会長のご子息だ」
「桐生社長、初めまして。お会いできて本当に嬉しいです」
彼女は輝くような笑みを浮かべると、社長の手を両手で取って握手した。彼女が彼に会えて嬉しいのは見てて明らかで、彼女の目は先ほどからずっとハート型になっている。
「麗奈さん、初めまして。こちらこそお会いできて光栄です」
社長は例のキラースマイルで彼女に微笑んだ。
「あの、桐生社長 ── 」
麗奈さんが何か社長に話しかけようとした途端、突然女性が割り込んできた。