Rescue Me
「そう…秘書の方なの…」
佐伯社長は私を何度も値踏みするように上から下へと見た。麗奈さんは何か考え込むように私を見ている。
「ははは。桐生社長の秘書でしたか。あなたがこの様な場所に女性と一緒にいらっしゃるのは初めてなので、特別な方かと思っていましたよ」
小早川社長は場の雰囲気を全く読まず、私と社長にそう話しかけた。
「彼女はとても真面目で信頼のおける私の秘書です」
彼はそう言うと、オフホワイトのロングワンピースに身を包んでいる私をじっと見た。
今日着ているドレスは、時間のない私の為に社長が用意してくれたドレスで、淡い白色のレースが全体的に施されている。露出度は高くないが肩のあたりはレースで覆われているだけなので、白い肌が透けて見える上、体のラインがはっきりわかるようなドレスになっている。髪はパーティー用に綺麗にアレンジされ、胸にはいつもの様に彼にもらったネックレスを付けている。
社長はただの秘書を見ているとは思えないほど私を熱っぽく見つめてきて、息が止まりそうになる。彼の美しい瞳に射貫かれて耐えきれなくなった私は思わず目を逸らした。最近彼を好きだと自覚してから、彼が何をしても心臓がドキドキしてまともに目を見ることができない。
「お、そろそろ始まるかな?」
小早川社長に言われ前方を見ると、司会者らしき人がマイクを持って壇上に上がるのが見えた。
「そろそろ行こうか。小早川社長、佐伯社長、それではまた後ほど」
社長はそう言うと、私の手を引き再び人混みの中を再び歩き始めた。
佐伯社長は私を何度も値踏みするように上から下へと見た。麗奈さんは何か考え込むように私を見ている。
「ははは。桐生社長の秘書でしたか。あなたがこの様な場所に女性と一緒にいらっしゃるのは初めてなので、特別な方かと思っていましたよ」
小早川社長は場の雰囲気を全く読まず、私と社長にそう話しかけた。
「彼女はとても真面目で信頼のおける私の秘書です」
彼はそう言うと、オフホワイトのロングワンピースに身を包んでいる私をじっと見た。
今日着ているドレスは、時間のない私の為に社長が用意してくれたドレスで、淡い白色のレースが全体的に施されている。露出度は高くないが肩のあたりはレースで覆われているだけなので、白い肌が透けて見える上、体のラインがはっきりわかるようなドレスになっている。髪はパーティー用に綺麗にアレンジされ、胸にはいつもの様に彼にもらったネックレスを付けている。
社長はただの秘書を見ているとは思えないほど私を熱っぽく見つめてきて、息が止まりそうになる。彼の美しい瞳に射貫かれて耐えきれなくなった私は思わず目を逸らした。最近彼を好きだと自覚してから、彼が何をしても心臓がドキドキしてまともに目を見ることができない。
「お、そろそろ始まるかな?」
小早川社長に言われ前方を見ると、司会者らしき人がマイクを持って壇上に上がるのが見えた。
「そろそろ行こうか。小早川社長、佐伯社長、それではまた後ほど」
社長はそう言うと、私の手を引き再び人混みの中を再び歩き始めた。