Rescue Me
「こいつは遠野。それで、こっちが日下部、で、一番向こうが海崎ね」
水樹さんは隣に座っている残りの男性を順番に紹介した。皆とても落ち着いた趣のある大人の男性で、四人ともそれぞれ魅力のあるなかなかのイケメンばかりだ。
「初めまして。蒼ちゃんって言うの?可愛い名前だね」
遠野さんはニコッと笑顔を向けた。私も思わずつられて彼に笑顔を返す。日下部さんと海崎さんは向こうの方から私に軽く会釈をするので私も同じ様に会釈した。
「蒼ちゃんも好きなもの注文しちゃって」
美穂さんは私にメニューを渡すと小声で言った。
「ほらいい男ばかりでしょ?水樹さんなんてどう?なんか出来る男って感じでかっこよくない?」
私はメニューを見ながら目の前に座っている水樹さんを盗み見た。彼は癖毛の黒髪をかっこよくスタイリングしていて爽やかな王子様のよう。桐生社長とは少し違うタイプのイケメンだ。
彼の事をじっと見ていると、いきなり彼と目が合って慌ててしまう。そんな私を見た水樹さんはクスリと笑う。なんとなく恥ずかしくなって、彼から慌てて目を逸らした。隣を見ると美穂さんと彼女の同僚の二人は、すでにそれぞれの男性と盛り上がっている。
「蒼ちゃん、もしかしてご家族に外国の人いたりする?」
水樹さんは私の少し日本人離れした顔を見ながら尋ねた。
「はい。祖父がアメリカ人なんです。でも両親は日本人です」
「なるほどね。通りで綺麗な顔してるんだね。すごくモテるでしょう?」
「いえ、そんなこと全然ないんです」
私は慌てて首を振った。私の場合モテると言うより、変な人から好かれると言うか執拗にセクハラやストーカーされるだけで、まともな人からアプローチされたことがない。
社長の顔をすぐに思い浮かべるものの、彼から好かれているのかもよくわからないので、彼の顔を頭から追い払う様に首を振った。
「ええっ?嘘だろ。一体どこの会社に勤めてるの?もしかして女性ばかりの会社?」
水樹さんが大げさに言うので、思わず笑いながら答えた。
「違います。わたし今桐生クリエーションという会社に勤めてるんです」
「えっ、桐生クリエーション……?」
水樹さんは少し驚いた様に目を瞬いた。
水樹さんは隣に座っている残りの男性を順番に紹介した。皆とても落ち着いた趣のある大人の男性で、四人ともそれぞれ魅力のあるなかなかのイケメンばかりだ。
「初めまして。蒼ちゃんって言うの?可愛い名前だね」
遠野さんはニコッと笑顔を向けた。私も思わずつられて彼に笑顔を返す。日下部さんと海崎さんは向こうの方から私に軽く会釈をするので私も同じ様に会釈した。
「蒼ちゃんも好きなもの注文しちゃって」
美穂さんは私にメニューを渡すと小声で言った。
「ほらいい男ばかりでしょ?水樹さんなんてどう?なんか出来る男って感じでかっこよくない?」
私はメニューを見ながら目の前に座っている水樹さんを盗み見た。彼は癖毛の黒髪をかっこよくスタイリングしていて爽やかな王子様のよう。桐生社長とは少し違うタイプのイケメンだ。
彼の事をじっと見ていると、いきなり彼と目が合って慌ててしまう。そんな私を見た水樹さんはクスリと笑う。なんとなく恥ずかしくなって、彼から慌てて目を逸らした。隣を見ると美穂さんと彼女の同僚の二人は、すでにそれぞれの男性と盛り上がっている。
「蒼ちゃん、もしかしてご家族に外国の人いたりする?」
水樹さんは私の少し日本人離れした顔を見ながら尋ねた。
「はい。祖父がアメリカ人なんです。でも両親は日本人です」
「なるほどね。通りで綺麗な顔してるんだね。すごくモテるでしょう?」
「いえ、そんなこと全然ないんです」
私は慌てて首を振った。私の場合モテると言うより、変な人から好かれると言うか執拗にセクハラやストーカーされるだけで、まともな人からアプローチされたことがない。
社長の顔をすぐに思い浮かべるものの、彼から好かれているのかもよくわからないので、彼の顔を頭から追い払う様に首を振った。
「ええっ?嘘だろ。一体どこの会社に勤めてるの?もしかして女性ばかりの会社?」
水樹さんが大げさに言うので、思わず笑いながら答えた。
「違います。わたし今桐生クリエーションという会社に勤めてるんです」
「えっ、桐生クリエーション……?」
水樹さんは少し驚いた様に目を瞬いた。