Rescue Me
第14章
次の朝、私は極力平静を装い社長に今朝の会議で必要な書類を持って社長室を訪れた。
「社長、おはようございます。こちらに今日の会議で必要な書類とこれは先日ご依頼のあった長谷川コーポレーションの資料です」
社長は嬉しそうな何かふっ切れたような笑顔を私に向けた。
「ありがとう、蒼」
私は思わず彼を訝しげに見た。
昨日の今日で一体何を考えているかさっぱりわからない。足早に社長室から出ようとすると、いきなり社長から腕を掴まれ壁に押し付けられた。
「なっ……!?ちょっといきなり何して……!」
私は彼を思い切り睨んだ。
「もういい加減にしてください。私に構わないでと言ったでしょう」
私が必死に逃げようとしているのに、社長はそんな私を面白そうに見て笑った。
「蒼、もう逃さないよ」
「逃さないも何もこれ以上構わないでください。だいたいここは会社です。ちゃんと仕事をしてください」
思い切り腕を引いて彼を押しのけると、足早に社長室を出た。
「だからここじゃなくてちゃんとしたところで一度ゆっくり話がしたいと言っただろう」
社長は私の後を追って秘書室に入ってくる。そんな私達を五十嵐さんがはらはらしながら見ている。
「一体何を話すんですか?もし何か重要な話があるのでしたらここで今おっしゃってください」
私は振り返って社長を見上げた。五十嵐さんは必死に私たちの会話を聞いてないふりをしながらコーヒーを飲んでいる。
「そうか。わかった」
社長は静かに私を見下ろした。
「社長、おはようございます。こちらに今日の会議で必要な書類とこれは先日ご依頼のあった長谷川コーポレーションの資料です」
社長は嬉しそうな何かふっ切れたような笑顔を私に向けた。
「ありがとう、蒼」
私は思わず彼を訝しげに見た。
昨日の今日で一体何を考えているかさっぱりわからない。足早に社長室から出ようとすると、いきなり社長から腕を掴まれ壁に押し付けられた。
「なっ……!?ちょっといきなり何して……!」
私は彼を思い切り睨んだ。
「もういい加減にしてください。私に構わないでと言ったでしょう」
私が必死に逃げようとしているのに、社長はそんな私を面白そうに見て笑った。
「蒼、もう逃さないよ」
「逃さないも何もこれ以上構わないでください。だいたいここは会社です。ちゃんと仕事をしてください」
思い切り腕を引いて彼を押しのけると、足早に社長室を出た。
「だからここじゃなくてちゃんとしたところで一度ゆっくり話がしたいと言っただろう」
社長は私の後を追って秘書室に入ってくる。そんな私達を五十嵐さんがはらはらしながら見ている。
「一体何を話すんですか?もし何か重要な話があるのでしたらここで今おっしゃってください」
私は振り返って社長を見上げた。五十嵐さんは必死に私たちの会話を聞いてないふりをしながらコーヒーを飲んでいる。
「そうか。わかった」
社長は静かに私を見下ろした。