Rescue Me
「実は友達にも結構面倒臭い奴だとか色々言われてて完璧じゃない所は山ほどある。だけど悪い人間じゃないと思ってる。いい所もたくさんある。そう言う所も全部含めて俺と言う人間を知ってほしい。蒼、俺と付き合ってほしい」
社長は真剣な眼差しで私を見つめた。しかしその瞳の奥には不安が見え隠れしていて、いつも自信たっぷりの彼がそんな表情をするのを初めて見た。
確かに彼は完璧ではない所があるかもしれないがそれは私も同じだ。だけど社長は基本的に真面目で優しく、何より私の心の奥まで必死に手を伸ばし、黒木部長や一条専務の様な男から救ってくれた。彼がいい人なのは入社して以来ずっと見ていて本当は自分でもよくわかっている。
もし私が誰かと付き合うとしたら……もしこの臆病な心をさらけ出してまでも一緒になりたいと思う相手がいるとすれば、社長の他に誰もいない。
「……わ、わかりました。私、社長と付き合って── 」
まだ全て話し終わらないうちに、社長は私を強く抱きしめた。
「絶対に大切にする」
彼の温かい体温と匂いが私を包み込む。いつか風邪をひいて彼のベッドで抱きしめられ眠りに落ちた時と同じ様に、とても安心して心が落ち着く。
しばらく私を抱きしめていた社長はやがて体を起こすと額をコツンと私の額にくっつけた。彼の優しい瞳が私を見つめて少し悪戯っぽく微笑んだ。
「やっと捕まえた」
そう言うと、彼は私の唇を塞いで優しく愛おしむようにキスをした。
社長は真剣な眼差しで私を見つめた。しかしその瞳の奥には不安が見え隠れしていて、いつも自信たっぷりの彼がそんな表情をするのを初めて見た。
確かに彼は完璧ではない所があるかもしれないがそれは私も同じだ。だけど社長は基本的に真面目で優しく、何より私の心の奥まで必死に手を伸ばし、黒木部長や一条専務の様な男から救ってくれた。彼がいい人なのは入社して以来ずっと見ていて本当は自分でもよくわかっている。
もし私が誰かと付き合うとしたら……もしこの臆病な心をさらけ出してまでも一緒になりたいと思う相手がいるとすれば、社長の他に誰もいない。
「……わ、わかりました。私、社長と付き合って── 」
まだ全て話し終わらないうちに、社長は私を強く抱きしめた。
「絶対に大切にする」
彼の温かい体温と匂いが私を包み込む。いつか風邪をひいて彼のベッドで抱きしめられ眠りに落ちた時と同じ様に、とても安心して心が落ち着く。
しばらく私を抱きしめていた社長はやがて体を起こすと額をコツンと私の額にくっつけた。彼の優しい瞳が私を見つめて少し悪戯っぽく微笑んだ。
「やっと捕まえた」
そう言うと、彼は私の唇を塞いで優しく愛おしむようにキスをした。