【短篇】君のとなりで
そんな時、智佳が隣のクラスの男の子に呼び出されて教室を出て行った。
その後ろ姿を見送る聡の表情はとても悲しそうだった
「…いい、の…?」
「何が。」
「あれ絶対告白なんじゃない?」
「…かもな。」
どうしてそんなに悲しそうにするの…?
嫌なら追い掛ければいい。
わたしに遠慮しているの…?
…そんな優しさ、望んでない。
…好きだからこそ、聡の恋路を応援したかった
自分の首を締めようとも、ただ幸せになってほしかった。聡が辛いことは私にとっても同じくらい辛いことだから…。
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