【短篇】君のとなりで













あれから…わたしは聡を避け続けた。



聡も何も言って来ない。



智佳とは今まで通りに普通に仲良くしているけれど、



智佳と聡がどうなったかは知らない。





…知るのが怖かったんだ。


もう何も感じない。

もう何も見えない。


……世界が一瞬にしてモノクロへと変わってしまったんだ。





今日も、いつもと変わらず同じ日々を…聡がただ隣にいないだけ……。




そんなつまらない一日を過ごしていくんだと思っていた。








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