俺の女
んで、俺らはゲーセンについたわけであって…
『わーwおもろそーなんいっぱいwやばいやばい〜w』
…はい。
めっちゃ嬉しそーにはしゃいでる奴1名〜(笑)
恋嘩は、ゲーセンに入るなり、目を輝かせてはしゃいだ。
「え??何?初めてなん??」
その反応に諒弥が驚く。
『初めてちゃうけど…ずっと来てへんたからぁ』
「マジか!!じゃー存分楽しめやw」
『うんっww』
俺が言うと、恋嘩が笑顔で答えた。
「っ…//んでっ!!なにしたいねんっ!!」
恋嘩の笑顔にドキッとしてしまった愁洩は、ぶっきらぼうに言い放った。
…やっべ〜俺今、顔赤い?//
『UFOキャッチャーしよ〜!!てか…あれほしーっ!!』
恋嘩がタタタッと走ってガラスにへばり付いて見ていたのは、スティッチのぬいぐるみ。
「…あんなんほしーん?」
『うんっ!!めっちゃ可愛い!!…あたし初めてで取れるかな〜…』
恋嘩が財布を出そうとしたとき、チャリンッと音がして顔をあげると、愁洩がすでにボタンでキャッチャーを操っていた。
『愁洩…?』
舌を横に少し出しながら、じーっと獲物を見つめていた愁洩。
恋嘩は…そんな愁洩から目が離せなかった。
…すると、愁洩が声をあげた。
「っっしゃ!!」
その声でハッと意識が戻った恋嘩の目の前に、さっきはガラスの中にあったぬいぐるみがあった。