俺の女
―――そして、最後は愁洩の番。
+「………」
「…どーや?」
自分の目を診ている医者に、愁洩が小さな声で聞いた。
+「大丈夫。失明とちゃうよ。」
「…ほんまかッ?!」
+「うん。今まだちょっと見えへんだけで、じきに見えてくるわ」
「よーかったぁーw」
諦めかけていた愁洩の顔に笑顔が戻った。
周りの仲間たちも、ホッと息をついた。
+「でも大きな傷がついてるけど…どーする?」
「あー…えーよ、こんままで。なんかヤクザっぽくね?(笑)」
自分の傷を指でなぞって、ケラケラと笑う愁洩の膝を、美蘭がバシッと叩いた。
『あんた…ちゃんと敬語使いなさい!!!』
+「いいよいいよ(笑)…でもほんまにいいんかな?あのままで…」
「本人がああ言っとるんで…そのままにしたってください。」
諒弥が、仲間達のところへ笑顔で走って行く愁洩の背中を見つめながら言った。
『でも…一応ちゃんとしてもらったら…』
「まぁー男にはプライドがあんねん」
『…プライド?』