俺の女



『皆ありがと!恋嘩も休まなあかんし…出よっか。』

「そーやなぁ。」





匠が立ち上がると同時に、何かひらめいた和輝が、ガバッと立ち上がった。


そして、大きな声で仲間たちに声をかける。





「あ!おめぇーら!ゲーセン行こーや!」

「はっ?なんでこんな時にゲーセンやねん!」





呆れたように吐き捨てる甲斐。





「やーかーらー!!!」





和輝が小さな声で仲間に耳打ちすると、仲間達はニヤッと笑った。





「…なーるほどなw」





慚がニヤッと笑いながら、スッと立ち上がった。


爻も慚に続いて立ち上がり、ドアのほうへ歩いた。





「そーゆーことかwおし!行こかぁ!」





ドタドタドタ…


仲間達は足早に部屋を出て行った。



その様子をみて、美蘭も腰を上げる。





『ふぅ…じゃーあたし達も行くな。』

「なんかあったら呼べよ?」


「あぁ。わかってる。」






――――――――パタン。


愁洩に声をかけて、美蘭と諒弥も部屋を出た。
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