俺の女
『んんッ…』
「…大丈夫け?」
愁洩が苦しそうに呻く恋嘩の顔を覗き込む。
『うぅ〜…』
「………」
少し火照ったような頬を見て愁洩が恋嘩のおでこを触った。
「…また熱上がったんちゃう?」
愁洩は、枕元にあった体温計で恋嘩の熱を測った。
体に触れた時も、さっきよりも熱い体だった。
ピピピピピ…
「うぇッ?!40.0?!やばいやんけっ…美蘭ー!諒弥ー!」
『そんなに…?』
愁洩の焦った声を聞いて、恋嘩も目を開けて自分のおでこを触る。
「あぁ…どっか痛いか?」
『愁洩〜…頭痛い…』
「頭???…ど…どーしよ…」
愁洩は、どうしたらいいかわからず、キョロキョロと辺りを見回した。
…そしてとりあえず、恋嘩の頭を優しく撫でた。
「ごめんな…こんくれぇのことしかしてやれねーで…」
『うぅん…充分やで。ありがとっ…』
「……代われるもんなら…代わったりたいなぁ…。」