俺の女
くそったれ
―――――――その日の夜
―――ガチャ…パタン。
恋嘩の看病をしていた美蘭が部屋から出てきた。
部屋の外で座って待っていた愁洩が顔を上げる。
「…恋嘩は?」
『ぐっすり寝てる。』
「そっか。…早く治るといいな。」
『うん…。』
―――――ドンドンドン!!!
急に玄関のドアが強く叩かれた。
「…誰やねん。こんな時間に…」
「「おい!劉毅の奴ら!いるんやろ!出て来いやぁ!」」
荒っぽい怒声が聞こえて、愁洩が顔をしかめた。
「…あ???」
「「俺らは虎狐連合や!こないだの借り返しにきてん!」」
「「俺らの相手しろやぁ!!」」
「…っち。こんなときにっ…」
愁洩は舌打ちをして、恋嘩のいる部屋のドアを見つめた。
…こいつがこんな状態だってときにっ…!!
「「開けへんねったら…こっちからぶっ潰さしてもらうでー?」」
「畜生!!!」
「愁洩!!!」
外からの声を聞いた仲間たちが愁洩の元に集まる。