俺の女
『あーっ!!すごー!!愁洩とったん!?』
「ま〜俺、天才やし♪」
『いーなー!!可愛い〜♪…あたしも頑張ってとろ〜!!』
恋嘩が財布に手をかけて、自分もやろうとする姿を見て、愁洩は目を丸くした。
「…は?なにゆーてんねん。」
『え?』
「やるやん、これ」
たった今、自分がとったぬいぐるみを恋嘩に突き出す愁洩。
恋嘩は…唖然とした。
「…なんやねん、その顔っ(笑)」
『えっ…くれるんっ!?あたしに!?』
「…最初っからそのつもりで取ってんけど?(笑)別にいらんかったら」
『めっちゃ嬉しいっ!!ありがとおっ!!』
恋嘩が満面の笑みを愁洩にむけた。
そして嬉しそうにギュッとぬいぐるみを抱きしめた。
…愁洩は恥ずかしくなって、少し顔を赤らめた。
「そ…そんな喜ばれたら照れるやんけ…(笑)」
ボソッと呟いた愁洩の言葉を聞き逃さなかった恋嘩。
『照れてるん?可愛いー(笑)』
「はあっ!?てっ…照れてへんしよ!!ばーかっ!!//」
ぶっきらぼうに言い放って背中を向ける愁洩。
「…照れてやんの(笑)ガキやな〜」
『あはは(笑)』
2人のやりとりを、後ろから見守る大人な諒弥と美蘭(笑)
「あぁっ!?//誰がガキじゃコラっ!!」
「あ。愁洩。俺ら付き合うことなったから〜」
愁洩の反感をスルーして、あまりにもスラッと告げられた言葉。
「あーそーですか」と適当に流そうとしたとき…愁洩のない頭が回転した。
…そしてソッコー混乱した。
「はあぁあぁああ!?!?」