俺の女


カン!!カキッッ!





…外では、劉毅が虎狐に手こずっていた。


ケガのせいで、思ったように動かない体―――。





「ちっくしょー!!うぜぇ!!」

「はよくたばれやッ!!」






愁洩と鑄がイライラと声をあげた。





「「はっはー!!(笑)そー簡単にくたばってたまるかぁッ!」」





ガンッ!!



1人の男の鉄パイプが、湧愾のお腹を直撃した。





「ッッくッ…」

「湧愾!!」





諒弥が湧愾を殴った相手を殴り倒した。





「っっかぁー…効くぅ…(苦笑)」

「バカなことゆーてんな!!」

「っっくそ!」





地面に膝をつく湧愾の傍に、臾と亮駕が駆け寄る。





「「なんやなんやー?皆さん今日は手ぇ抜いてんのぉー?」」


「ちッ…抜いてへんわッ…」

「このケガさぇなけりゃ…こんな奴らッ!!」





自分たちの体が思ったように動かず、悔しそうに吐き捨てる隆峨と雄祐。
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