俺の女
「…ちぃッ!ラチあかん!」
ガキィッッ
相手の攻撃を受け止めて、そのまま睨み合う愁洩。
愁洩の傷ついた目を見て、笑いながら首をかしげる男。
「「あれぇー?お前…目ぇどーしてん?(笑)」」
「…んでもねぇよッ!」
ガン!!ガキ!!
「あ゛ー!!!」
「ッつーか中は大丈夫なんけッ?!」
「のはずやけどッ…」
剄が叫び、扎墅が諒弥に問う。
諒弥が部屋のほうに目をやったとき、一瞬目を疑った。
…部屋から誰かが出てくるのが見えた。
ッッ?!美蘭!なんで出てんねんッ!
あ゛ー!!!出てくんなッつったのにッ!!!
諒弥がその姿に驚き、愁洩がイライラと地面を蹴る。
しかし、美蘭の行動を見ていると、美蘭は台所で静かに手早く水や氷などを取っている。
劉毅は美蘭の行動を見て感じ取った。
また熱がッ――??