俺の女
美蘭は全てを持って部屋に戻ろうとする。
それを気にしながら、そっと願う劉毅だが…その願いも虚しく。
気づくなよ…ッッッ…
「「ん―――?ありゃぁ…」」
1人の男が美蘭に気づき、他の連中も目で追った。
「「女…」」
ッッくそ!!!
「「女が居たぞ!てめぇら!」」
『!!!!!』
その声を聞いて、美蘭が慌ててドアを閉めて鍵を閉める。
「「女捕まえっと…こいつらも本気になるやろ(笑)」」
「「おーい。誰か行って連れてこいよー(笑)」」
「させっかよッ!」
ガンッ!
ドアの前で、足で通せんぼをする寮。
「「…どけ」」
「どかねぇなぁ…」
部屋に入って、焦った表情で恋嘩に近づく美蘭。
『やばい!恋嘩!見つかっちゃった…』
『…!!!』
『はぃこれ…。敵…もしかしたら来るかもしれんから…恋嘩はじっとしてて!…てか隠れてて!』
美蘭は、取ってきた物を恋嘩の枕元に置き、部屋にあった鉄パイプを持つ。
『あかんよッ…ケホッ!美蘭も一緒に隠れよッ…?』
『いいからッ!隠れて!』
…そのとき、ドアノブを触る音が聞こえた。
―――ガチャガチャガチャ…
『!!!!!』
2人の心臓が飛び上がった。