俺の女



「「ここやんなぁ?」」

「「あぁ」」





ドアの向こうから、知らない男の声が聞こえる。




『…来たッ…』

『しぃッ!!!』



「「開けてよー。俺ら怪しいもんちゃうよー?w」」

「「味方やからぁーw一緒に逃げよ?」」



『…味方…?』





恋嘩が反応して体を起こすが、美蘭が手で制す。





『嘘に決まってるやん!信じたらあかん!』





ドンドンドン!!!





「「あーけーてーよー!」」





ドン!ガァン!ガァン!




手で叩くような音から、足で蹴るような音に変わった。





『誰が開けるかっ…』





ガァン!ガァン!ミシッ…





『・・・うそやッ…』





ガァァァァァン!!!



ドアが壊された。





「「見ぃーっけw女の子w」」

「「噂通りちょー可愛くね?w」」

『入ってくんな!出てけ!!!』





美蘭が立ち上がって、恋嘩のベッドの前に立った。





「「俺らとおいでよw」」

『誰がッ!』

「「後ろの子…どーしたん?」」

『恋嘩に近づかんとって!!!』





ブンッ




美蘭が恋嘩を庇うように立ち、男に鉄パイプを振り下ろす。




ガシッ!!!




でもそれは、あっけなく男に掴まれてしまった。





『!!!!!』

「「ざーんねーんでーしたぁーw」」





ドッ…



お腹に拳を入れられて、美蘭はその場に気絶してしまった。





『うッ…』

『美蘭ッッッ!!!』


「「1人ゲ−ットw」」
< 117 / 321 >

この作品をシェア

pagetop