俺の女
『うそやーっ!!』
状況が把握できた恋嘩も驚きの声をあげた。
『嘘やっ!!いついつ!?いつから!?』
『さっきそこで(笑)2人がそれしてる間に〜』
『えぇ〜!!聞いてないって〜!!』
『今ゆーた今ゆーた(笑)』
美蘭はとても嬉しそうな表情をしていた。
…美蘭のこんな表情、久しぶりやな〜ww
「お前…諒弥!?恋嘩のこと好きやったんちゃうんけ!?」
『!?』
「…お前わそー思ってたみたいやな(笑)」
恋嘩は驚いて目を丸くした。
諒弥から、さっきいろんなことを聞いて事情を知っている美蘭は、クスクス笑っている。
「美蘭が好きやったんかぁ!!なんや〜先越されたな〜」
『……っ!!』
ダッ――――
急に恋嘩が走りだした。
『恋嘩っ!?』
「俺のが先に恋嘩と付き合って自慢したろー思たのによ〜」
『愁洩っ!!恋嘩がどっか行った!!』
「はっ!?なんで!?」
美蘭に、『先越されたとかゆったから勘違いしたんちゃう!?』と説明され、愁洩は急いで恋嘩を追った。
…その頃、恋嘩は。
『…愁洩、美蘭のこと好きやったんや……』
美蘭の予想通り、勘違いをしていた恋嘩。
辛くなって、その場を逃げ出したのだった。
『…でも……応援したげな…。…あたしわ好きやもんっ!!愁洩のこと!!想ってんのわ自由やんなっ』
自分に言い聞かせて、ガッツポーズをした瞬間、ドンッと誰かにぶつかった。