俺の女
―――そして、夜。
=現在AM1時=
「結局誰も見つからんかったか…」
壟が呟く声が、しーんとした部屋に小さく残る。
皆で捜したが…恋嘩は見つからなかった。
「まだ帰って来ーへんし…」
「どこ行っちもてんろ…」
飆と秀平も、ドアの方をボーッと見つめて呟く。
諒弥も、携帯をパッコンパッコン開けたり閉めたりを繰り返している。
「携帯も繋がらんしなぁ…」
「……ちくしょー…あいつッ…」
愁洩が机を拳で叩いた。
…沈黙が走る。
…手がかりもないなら…どーしようもない。
そんな中、ポツンと美蘭が言った言葉に、全員が希望を持った。
『明日学校…来るかなぁ?』
「「「!!!!!」」」