俺の女



―――学校について、教室に向かう3人。



恋嘩がいてくれることを願いながら。





恋嘩………





ガララッッッ…





「「「!!!!!」」」





教室にいたのは、髪の毛は金髪。


身なりも変わっていて……今までとは違う、ほぼ不良へと変わり果てた恋嘩だった…





「…恋嘩……?」

「…嘘やろ?」

『恋嘩ッッッ!!!』





美蘭が恋嘩の傍に駆け寄る。





『恋嘩!!!何?この格好!昨日も帰ってこんと…みんな必死で探して…心配してたんやでっ!!?』

『ッッ………』





恋嘩は、美蘭からずっと目をそらしていた。





「…恋嘩!!!」

『―――――ッ』





次は愁洩が、恋嘩の腕を掴んだ。





「どーゆぅことやねん!!!ちゃんと説明しろやッ!!!なんで俺と別れんねんや!!!」

『―――――ッッッ』





…恋嘩は何も答えない。


ずっと目をそらしたまま……





「恋嘩ッ!!!目ぇそらすなっ!!!こっち向けっ!!」





愁洩は恋嘩の肩を揺らした。


そして、真正面に向き合わせた。





『――――――』





恋嘩がゆっくり顔を上げる。





「「「!!!!!」」」





恋嘩は目に涙を浮かべて、3人を見つめ…小さく首を横に振った。
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