俺の女


「………なんでや…?」

「あの男…あん時の…」

「昔の…あれ…やんな…」

「もう帰ってこねぇって…」

「そんな…」





…仲間たちも、その場に立ち尽くすしかなかった。










校門を出たあと、カズが笑いながら言った。





「「おめぇにしちゃぁ…素直やんけ(笑)」」

『―――――ッッ』

「「よく仲間のために自分売れんなぁー(笑)」」

「「立派な女やんけ。そーゆーとこ好きやで〜(笑)」

『………』





なにが立派なんよ……


あたしは…ただの裏切り者やんッ…



…愁洩……皆ッッ…





「「けどよ、おまえが騙されやすい女でマジよかったわ」」

『…え?』





ヒロの言葉に反応する恋嘩を見て、ヒロは笑った。





「「本気でこいつがおまえを好きとでも思ったか?俺らがあいつらに復讐するための口実やっちゅーねん(笑)」」
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