俺の女
…恋嘩の目が曇った。
嘘……やったんや…。
「「…」」
…この時、少し戸惑った表情をしたカズに、恋嘩は気がつかなかった。
ヒロが知らないだけで…本当は、カズは恋嘩が好きだった。
けれど、カズは何も言わなかった。
…しばらく歩いて、人のいない川原に着いた。
「「…今日は俺の例のダチとご対面や」」
『!!!』
「「あんま、おとなしくないしなぁ。覚悟しろよー?(笑)」」
カズとヒロの後ろに、とぼとぼ着いて歩く恋嘩。
すると、人の声が聞こえてきた。
「「おーぃ!来たでぇw」」
『!!!!そんなッ…』
そのダチとは…硫盟の奴らだった。
「「カズとヒロやーんw」」
「「あれ…この女って…」」
「「…愁洩の女やんけ」」
…硫盟の男たちの奥から歩いてきたのは……竜馬だ。
竜馬にヒロが耳打ちする。
「「あぁ…実はなぁ………」」
「「なるほど…くっくっ(笑)おもしれぇ(笑)存分に遊んだんでぇwこの前の借りもあっしなぁー…」」
『………』
この人達やったんやぁ
……もぅ…どーでもいいや…
どーなってもいい…
…あたしは…皆を裏切ったんやから………