俺の女
「よっと…」
そして愁洩は恋嘩をお姫さま抱っこした。
『えッ?!///』
「よーし…帰っかぁ…」
愁洩は、そのままバイクの方に歩き出す。
恋嘩は恥ずかしくなって顔を赤らめた。
『おッ…下ろしてーやぁ///』
「やぁーだw」
『愁洩ー///』
「照れんな(笑)」
…そんな2人を見て、仲間たちは微笑むと同時に、愁洩の今の心境を感じとった。
「そーとー我慢してんな…」
「そりゃぁ…そーやろ。」
「三ヶ月もラチられてよ…」
「俺だって我慢できんわ…」
勝善と匠と與氣と隼莵が表情を歪めながら呟いた。
……その横から、智弥と壟が彼らの肩をポンッと叩いた。
「けど…恋嘩チャンもああ言ってるしな…」
「じっくり居場所つき止めて…ぶっ殺すまでよ。」
…そのとき、愁洩に抱えられたまま、恋嘩が振り返って笑顔で叫んだ。
『皆ぁーw帰ろぉーwww』
…その笑顔を見て、仲間たちも顔をほころばせた。
「…久しぶりに見た…恋嘩チャンの笑顔w」
「癒されるよなぁー…www」
「……天使の笑顔?(笑)」
「その面でよくそんな乙女チックなこと言うなぁ(笑)」
「うッ…うっさい!!!///」
口々に騒ぎながら、恋嘩たちのほうへ歩く仲間たち。
…その後ろでは、美蘭と諒弥が皆の笑顔を見て、笑顔になっていた。
『…やっと皆にも笑顔が戻ったなw』
「あぁ…。恋嘩には…皆を笑顔にする力があんのかもなw」
『きっとそーやわっw』
『美蘭ーw諒弥ーw早くーw』
今度は、恋嘩が2人を呼んだ。
…2人も笑顔で歩き出した。
『はぃはぃw』
「ははッ(笑)」