俺の女

「よっと…」





そして愁洩は恋嘩をお姫さま抱っこした。





『えッ?!///』

「よーし…帰っかぁ…」





愁洩は、そのままバイクの方に歩き出す。


恋嘩は恥ずかしくなって顔を赤らめた。





『おッ…下ろしてーやぁ///』

「やぁーだw」

『愁洩ー///』

「照れんな(笑)」






…そんな2人を見て、仲間たちは微笑むと同時に、愁洩の今の心境を感じとった。





「そーとー我慢してんな…」

「そりゃぁ…そーやろ。」

「三ヶ月もラチられてよ…」

「俺だって我慢できんわ…」





勝善と匠と與氣と隼莵が表情を歪めながら呟いた。



……その横から、智弥と壟が彼らの肩をポンッと叩いた。





「けど…恋嘩チャンもああ言ってるしな…」

「じっくり居場所つき止めて…ぶっ殺すまでよ。」





…そのとき、愁洩に抱えられたまま、恋嘩が振り返って笑顔で叫んだ。





『皆ぁーw帰ろぉーwww』





…その笑顔を見て、仲間たちも顔をほころばせた。





「…久しぶりに見た…恋嘩チャンの笑顔w」

「癒されるよなぁー…www」



「……天使の笑顔?(笑)」

「その面でよくそんな乙女チックなこと言うなぁ(笑)」

「うッ…うっさい!!!///」





口々に騒ぎながら、恋嘩たちのほうへ歩く仲間たち。


…その後ろでは、美蘭と諒弥が皆の笑顔を見て、笑顔になっていた。





『…やっと皆にも笑顔が戻ったなw』

「あぁ…。恋嘩には…皆を笑顔にする力があんのかもなw」

『きっとそーやわっw』


『美蘭ーw諒弥ーw早くーw』





今度は、恋嘩が2人を呼んだ。


…2人も笑顔で歩き出した。






『はぃはぃw』

「ははッ(笑)」
< 152 / 321 >

この作品をシェア

pagetop