俺の女
『いーたーいー(泣)』
『はぃー我慢ー』
『うぅーッッッ…』
ぎゅーっと目を閉じて、ケガの消毒に堪える恋嘩。
…その傷の多さとアザを見て、美蘭も心を痛めていた。
そして、最後の絆創膏がほっぺに貼られた。
『はぃ。おしまい。』
『はぁ〜…ありがとーございましたッ!』
『いーえー(笑)』
美蘭にペコッと頭を下げて、ハッとしたように頭をあげる。
『あ…そーやぁ…なぁー愁洩。』
「んー?どーしたぁー?」
『この髪の色…どーしよぉ…』
恋嘩が、寂しそうに自分の髪を触る。
愁洩は、首を傾げて答える。
「…そんままでえーんちゃう?」
『だってさぁ……この前愁洩に…髪のこと褒めてもらったからさぁ…』
「この前……?」と考えて、自分が恋嘩の髪のことを褒めていたのを思い出して、嬉しそうに笑う愁洩。
「………www」
そのまま恋嘩の頭をぐしゃぐしゃ撫でた。
『ちょッ…ぐしゃぐしゃになるやんかぁー!!!』
「可愛いなぁーおめーッwww」
『ふぇッ?!///』
頭をぐしゃぐしゃされながら、急に可愛いと言われて、顔がポッと赤くなる恋嘩。
「えーやんwそれでw俺とお揃いだべw」
『あ…そっかぁw』
「けどっ…そんままやったらあいつに染められたまんまやから、俺が染め直したるw」
『ありがとっw愁洩と同じ色ならそんでいいやあっ♪』
「単純ーwww」
「かーゎぃーwww」
恋嘩の単純さを見て、甲斐や爻が恋嘩をいじるように言った。
それを聞いて、なんだかわからないが、もっと恥ずかしくなる恋嘩。
『ちょッ…皆して何ー?!///美蘭ー』
恋嘩が美蘭に飛びつく。