俺の女
『愁洩…どこぉ…??』
…あかん……疲れたぁ
恋嘩は歩き疲れて、屋台を抜けてちょっと奥にあった階段に腰を下ろした。
『はぁ〜…』
恋嘩は空を見上げた。
星…綺麗やなぁ。
もうすぐ花火も始まっちゃうのに…愁洩どこ行ったんよー…バカバカー…
…すると、愁洩たちが心配していた通りのことが起きた。
「「か〜のじょッw」」
『………??』
…誰??
「「こんなとこで何してんの〜?」」
「「浴衣可愛いやんw俺らと屋台行こーやwおごったるから〜w」」
『えッ?w』
おごってくれるん!?
ってことわ……タダ!?♪♪
………あ。
そーいえば…知らない人についてくなって言われたんやっけ…
『結構です…!もうお腹いっぱいですからッ!!!』
ぐぅ〜…
それでもお腹は正直だ。
「「へぇー…お腹いっぱいなんや〜(笑)」」
………バレたぁ
「「1人でこんな暗いとこいたら危ないで〜?俺らみたいなんが来るからーw」」
『あッ……あたしに構わんといてッ!!!』
「「え〜やんちょっとぐらいw」」
『絶対嫌ッ!!!』
「「行こーってばw」」
ぐいッ…
…しつこいっ!!
てか引っ張んなやっ!!
…あまりのしつこさに、恋嘩もだんだん腹が立ってきた。