俺の女
――――――アジト
2人に連れられてやってきたところ。
そこは、倉庫のような場所だった。
そこには、改造されたバイクなどがいっぱい並べてあった。
ひとけの少ないこの場所は、絶好のアジトだ。
「おーw諒弥と愁洩来たでw」
集まっていた男達の中の1人が、愁洩たちを見て声をあげた。
「オス☆」
「うぃ〜す☆」
諒弥と愁洩が片手をあげて挨拶をすると、他の男たちも次々に挨拶をかわす。
そんな中、2人の後ろにいた恋嘩たちの存在に気づく1人の男。
「あれぇ〜???その可愛い子、誰ー???」
「拾ったんけ?」
「ばぁーか」
「彼女ーwww」
「「「はぁっっ?!」」」
その言葉を聞いて、その場にいた全員が声を張り上げた。
「おめぇらに彼女?!」
「こんな可愛い子がお前らに寄ってきたってか???」
「ありえへん!脅されとるんやろ?」
男達の問いかけに、美蘭と恋嘩が首を振る。
それを見て、「いっ?」と目を丸くする男達。
「マジなん???」
「ええなぁー…」
「てかお前らに近づくって珍しーやんな(笑)」
「ええ子やん(笑)」
仲間たちの言葉を聞いて、嬉しそうに得意げに笑う諒弥と愁洩。
「せやろー?www」
「おめぇら手ぇ出すなよ!」
「わーかってるて(笑)」
「今日から俺らの仲間やろ???」
「仲良くしよーやw」
アジトには…たくさんの不良達がいて…
2人はびっくりして言葉が出なかった。