俺の女
『うんっ♪また見よな♪……初めて見た花火が愁洩と見れてよかったあ…w』
「へ?なんかゆーた?」
『えっ…うーうん!!//あwたこ焼きあるやんw食べよーや!!』
急に恥ずかしくなって、恋嘩は愁洩が持っていたタコ焼きを指さした。
「あー…冷めたで?」
『えーやんw』
パカッ…
愁洩がフタを開けて、1つをつまようじで刺し、恋嘩の口元へ運ぶ。
「んw口開けてみ?」
『あーん♪』
愁洩は恋嘩の口のすぐ近くまでたこ焼きを運んで、口に入る瞬間、自分の口に入れた。
「へッw口開けてやーんのっ。あほ面やな(笑)」
口を開けたままの恋嘩をバカにするように笑って、タコ焼きを頬張る愁洩。
愁洩にフェイントをかけられて、口をあけていた恋嘩は、恥ずかしくなって愁洩に叫んだ。
『あほッ!!!愁洩のあほーっ!!!///』
「あほゆーなっ!!」
そう言いながら、愁洩は恋嘩の口にタコ焼きを無理矢理突っ込んだ。
『もがっ…』
「お味はどーですかっ。わがままお姫様っ」
恋嘩を見ずに、タコ焼きに再び爪楊枝を刺している愁洩をキッと横目で睨む恋嘩。
でも、視線を落として、片方のほっぺをタコ焼きの形に膨らませながら小さく呟いた。
『…おいひーれす』
「それはよかった(笑)」
愁洩も笑いながら、もう1つタコ焼きを頬張った。