俺の女


――――ドーン!!!



―――――パチパチパチ!!!





…最後の花火が打ち上げられ、人々の拍手が響き渡る。





「「もー終わっちゃったあ」」

「「すごかったなぁー!」」

「「ほんまーw綺麗やったなw」」

「「また来年も見たいなぁー!」」






花火を見終わった人々が、口々に感想を言いながら、ゾロゾロと帰って行く。



そんな中、2人も暗く戻った夜の空を見上げていた。






「…終わったなぁ。」

『うん…。なんか切ないかも…(笑)』

「俺らも帰るけ???」

『ん…もーちょっとこーしてたぃw』





恋嘩が、コテンッ…っと愁洩の肩に持たれかかる。





「…今日はやたら甘えるやんけ(笑)」

『そーですよー(笑)』





ちょっと照れたように、恋嘩が呟いた。


すると愁洩は、小さく笑って、身を乗り出して恋嘩の顔を覗き込んだ。





「…ちゅーしてほしい?」

『………いきなりなんよッ…///』





愁洩の発言に、少し顔を赤くする恋嘩に、いたずらっぽく笑いかける愁洩。






「なんとなくwしてほしーんかなーと思ってw」

『んー…じゃーして?(笑)』

「了解ーwお姫様」






愁洩がゆっくり恋嘩に顔を近づける……






「―――よぉーw愁洩やんけーw」


「「「―――ッッッ!!!」」」





1人の声に、バッと身を離す2人。




その声の正体は…
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